こんにちは。
ある日大阪市営地下鉄に乗っていた時の話です。
僕の前にはサラリーマンのにーちゃん、若い女の人
その間には1,5人が座れるぐらいのスペースがありました。
すると、かなり横幅を取るお母さんと五才ぐらいの子が電車にのってきました。
おかーさんは、リーマンのにーちゃんと女の人の間に子供を座れらせました。
子供は小さかったので、0、62人分ぐらいのスペースが残りました。
子供はおかーさんの方を凝視しました。
僕は目を見張りました。
女の人は目をむきました。
リーマンのにーちゃんは目を見開きました。
おかーさんは当然のことのごとくそのすき間に座ろうとしました。
しかし、1、5の物が0、62のスペースに入ることは出来ません。
1、5が0、62に入る唯一の方法は押し込むこと。
子供は歯を食い縛りました。
リーマンのにーちゃんも歯を食い縛りました。
女の人もやはり歯を食い縛りました。
僕はかたずを飲んでその間歴史的瞬間を見つめてました。
おかーさんは、ココイチバンの踏ん張りと粘りの投球で、ストライクゾーンいっぱいに入りました。
しかし、母の顔は険しいものでした。
娘は抜群の姿勢で険しく歯を食い縛っていました。
リーマンのにーちゃんも歯を食い縛り目を細めてました。
女の人も歯を食い縛り横のパイプみたいなのを渾身の力で握っていました。
僕はニヤニヤとソレを見ていました。
おかーさんが次の駅で子供を連れて降りたとき、電車のなかの緊張が取れて、何事もなかったような日常が戻ってきました。
僕は、あんなに狭いスペースに器をわきまえずに座った人の勇気と、周りの人の忍耐力に感動して顔がほころびました。
まさか、四人の人間が一列にならんで歯を食い縛るシーンを見れるなんて。
ま、こんなかんじで今日はおわります。
- 2011年07月13日
- すたっふ日記
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